Profile
＊ソプラノ・リリコ・コン・アジリタ＊ 水ノ江 友吏子
（ミズノエ ユリコ / Yuriko MIZUNOE /
SOPRANO LIRICO con AGILITA'）
香川県の高松第一高等学校時代、 当初、演劇部に所属し女優を目指
していたが、音楽科教師の強い薦めで、オペラ歌手への道を決意する。
その後、国立音楽大学声楽科卒業。
二期会オペラ研修所２５期生修了。
中村義春、勝本章子、嶺貞子、原田茂生、鐡彌惠子諸氏に師事。
１９８２年 NHK洋楽オーディション合格。
１９８３年 第３０回 文化放送音楽賞受賞。
１９８６年 イタリア・ミラノに留学。
（イギリス、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアへも
オペラゆかりの地を廻る。）
１９９３年～１９９４年、平成５年度 文化庁芸術家在外研修員 として
イタリア・ミラノに再び留学。
続いて１９９４年から現在まで、イタリア・ボローニャに、留学と演奏活動の
ための渡伊を毎年のように重ねる。
留学中、故リーア・グァリーニ、故フランコ・フェッラーリス、故ロベルト・ネーグリ、
故アッリーゴ・ポーラ、パオーラ・モリナーリ、ヨーコ・カッターニ・タケダ、諸氏に師事する。
オペラデビューは、１９８２年長門美保歌劇公演 大野和士指揮「泥棒とオールドミス」のレティーシャ役。
以後、二期会オペラ公演｢真夏の夜の夢｣の妖精、
「ヘンゼルとグレーテル」の眠りの精、 ｢魔笛｣の童子Ⅰパパゲーナ、
三木稔「春琴抄」の声、 「フィガロの結婚」のバルバリーナや
日生劇場主催公演の「ヘンゼルとグレーテル」、
「オルフェオとエウリディーチェ」のアモーレ （天皇皇后両陛下＜現在上皇上皇后両陛下＞、
皇太子殿下＜現在天皇陛下＞ 御前演奏）、
松井和彦「泣いた赤鬼」の娘
その他の主催公演で、「霊媒」のモニカ、｢後宮よりの逃走｣のブロンデ、
「カルメン」のフラスキータ、等に出演した。
１９９２年には、二期会オペラ公演カルタンバック指揮｢カルメン｣(二期会初仏語上演)の
ミカエラ役に抜擢されメジャーデビュー。 大好評を博す。
続いて,同年「セヴィリアの理髪師」のロジーナ、
１９９７年には、二期会オペラ公演G・モランディ指揮
「パリアッチ」のネッダといった大役も射止め、立派に果たしている。
最近では、二期会イタリアオペラソリスティ公演での、
２００２年の「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナに続いて
２００３年「ボエーム」のミミ、
２００５年「アドリアーナ・ルクヴルール」のアドリアーナを主演し、いずれも好演する。
特にイタリアオペラにおける歌唱と演技は群を抜いており、その造詣の深さに、常に高い賞賛を得ている。
コンサートでは、ベートーヴェン「第九」やヘンデル「メサイア」、ロッシーニ｢小荘厳ミサ｣等のソプラノソロで
国内の主要オーケストラと共演している。
さらに、ＮＨＫ「午後のリサイタル」に出演の他、日本歌曲集「八木重吉・秋の瞳」（全１６曲）のレコードも
録音・発売した。
１９９８年と ２００６年の 東京芸術劇場でのソロリサイタルに続き、２０１４年から２０１９年アルテリーベ東京でも
国内外の今までの経験を生かし、大いに実力を
発揮した。
また、１９８８年オーストラリアのブリスベンでの世界万国博覧会にて「ナトゥーラ・モルタ」に出演したのを皮切りに
１９８９年にはフィンランドのクフモ市にて、１９９３年から現在まで、イタリアの各地で コンサートに出演している。
特にボローニャでは、伊政府官庁主催のソロリサイタルを開催するなど、最近はとみに海外での演奏活動が
目立ってきた。
指導者としては、オペラ以外のジャンルにも進出し、劇団四季、東宝・帝国劇場や明治座、ホリプロ主催の
ミュージカル公演の歌唱指導や、芸能人の個人レッスンにも心力を惜しまない。
二期会ソプラノ会員。
